最近VLF受信機製作記事ばかりなのでたまには短波ラジオネタ。
とは言え、前回の「まとめ」記事以降、特に手を入れたところはなく、完全に実用状態となっております。
ここ1、2週間は22時(JST)からの9390KHz / ラジオタイランドしか聴いてませんでしたが、同調ダイヤルに手をかけることなく、スイッチONで同調周波数ジャスト9390(1KHzぐらいはずれてるかも)というまことに見事な安定度です。
実に気持ちいいですね。
今朝、久しぶりに8時からの将軍様 / 9650KHzを聴いてみました。10000KHzのBPMを受信してみると針は10004KHzぐらい。今日は朝から室温25度ですので少し低いほうにドリフトしてるみたいです。
ここで一旦電源オフ。針を9660KHzのちょっと下に合わせて電源オンすると、雄大な「マンセーマンセー」音楽がゼロビートで流れてきました。
いやー、我ながら素晴らしい周波数読み取り精度 (^^)/
同調回路に温度補償キャパシタを使って根性で追い込んだ甲斐があったというものです。
2021年05月17日
2021年05月08日
中波帯カット用HPFの減衰量検証と素子数up化。
こちらで紹介した自作の中波帯カット用HPF。短波受信時にJORFの強電界による混変調から逃れるために作ったものですがこの前の記事でご紹介したUSB SDRラジオを使って実際どのぐらい減衰するか実験してみたのです。
したらばですね、HDSDRの信号強度表示では20dB程度しか減衰しません。
設計値は40dBなので明らかにおかしい。
まぁ、この手のラジオ(?)ってしばしばSメーターが異様に元気で、S1かS9かどっちかみたいな感じになることが多いのであんまアテにできるものではないのですがなんだか妙に気になるので今日、検証してみました。
スペアナあれば一発でわかるのですが生憎手放してしまって今は手元にありません。
と、いうわけで、封印中だったデジタルオシロの封印を解き、ゲルマラジオの同調回路に直接プローブを当てて搬送波電圧を読むという、実に原始的かつ信用できる方法で減衰量を測定してみることにしました。

プローブはx10(すなわち1/10 ATT入り)のもので、内部抵抗10MΩ、容量16pFです。中波ゲルマラジオの同調回路にパラってもそう大きな影響はないでしょう。
検波出力を入力インピーダンス3MΩのゲルマラジオ専用アンプに入力し、同調ダイヤルを回して1422KHzに合わせます。

こんな感じで搬送波を直接見ることができます。
実測結果はこんな感じでした。
1/60になってますので、電圧比で-35.6dB。ちょっと40dBには足りませんが、それでもまぁこれは納得できる結果です。
まぁざっくり設計値に近い減衰量が得られていることが確認できてまずは一安心。
ついでと言ってはなんですが今日は現状3素子のHPFを5素子化してさらに減衰量を確保することにしました。
こんな感じです。

1500KHzで60dBの減衰量を得ることができます。
今の回路にキャパシタを2コ追加するだけ。簡単です。キャパシタ容量値は理論値からチトずれてますが受信専用なのでそのへんはあまり気にしないでよいでしょう。

これがキャパシタ追加前。

2コ(2パラ x 2コ)追加して、5素子となりました。
実測結果はこんな感じでした。
ゲルマラジオ専用アンプを最大ゲインにしても音が聴こえません。
なので仮にHPF ONを1.5mVとしますと、1/1000ですから電圧比で-59.9dB。ぉお! ほぼほぼ設計値じゃないですか。
当然ですが、6055KHzや5MHzの標準電波はHPF ON/OFFで受信状態はまるで影響を受けません。
いい感じです。満足しました。
したらばですね、HDSDRの信号強度表示では20dB程度しか減衰しません。
設計値は40dBなので明らかにおかしい。
まぁ、この手のラジオ(?)ってしばしばSメーターが異様に元気で、S1かS9かどっちかみたいな感じになることが多いのであんまアテにできるものではないのですがなんだか妙に気になるので今日、検証してみました。
スペアナあれば一発でわかるのですが生憎手放してしまって今は手元にありません。
と、いうわけで、封印中だったデジタルオシロの封印を解き、ゲルマラジオの同調回路に直接プローブを当てて搬送波電圧を読むという、実に原始的かつ信用できる方法で減衰量を測定してみることにしました。
プローブはx10(すなわち1/10 ATT入り)のもので、内部抵抗10MΩ、容量16pFです。中波ゲルマラジオの同調回路にパラってもそう大きな影響はないでしょう。
検波出力を入力インピーダンス3MΩのゲルマラジオ専用アンプに入力し、同調ダイヤルを回して1422KHzに合わせます。
こんな感じで搬送波を直接見ることができます。
実測結果はこんな感じでした。
アンテナ:303WA-2
HPF OFF : 1500 [mVp-p]
HPF ON : 25 [mVp-p]
1/60になってますので、電圧比で-35.6dB。ちょっと40dBには足りませんが、それでもまぁこれは納得できる結果です。
まぁざっくり設計値に近い減衰量が得られていることが確認できてまずは一安心。
ついでと言ってはなんですが今日は現状3素子のHPFを5素子化してさらに減衰量を確保することにしました。
こんな感じです。

1500KHzで60dBの減衰量を得ることができます。
今の回路にキャパシタを2コ追加するだけ。簡単です。キャパシタ容量値は理論値からチトずれてますが受信専用なのでそのへんはあまり気にしないでよいでしょう。
これがキャパシタ追加前。
2コ(2パラ x 2コ)追加して、5素子となりました。
実測結果はこんな感じでした。
アンテナ:303WA-2
HPF OFF : 1500 [mVp-p](変わらず)
HPF ON : 5 [mVp-p] 以下(見えない)
ゲルマラジオ専用アンプを最大ゲインにしても音が聴こえません。
なので仮にHPF ONを1.5mVとしますと、1/1000ですから電圧比で-59.9dB。ぉお! ほぼほぼ設計値じゃないですか。
当然ですが、6055KHzや5MHzの標準電波はHPF ON/OFFで受信状態はまるで影響を受けません。
いい感じです。満足しました。
2021年04月09日
自作短波ラジオまとめ。
昨日、電池ユニットが完成し、ようやっと一通り、自作短波ラジオ完成です (^^)/
まだ箱に足を付けてないのですが、足はいつでも付けられますしラジオの性能に影響するものでもないのでこれはそのうちやる残件としておくこととします。
電池なんですが、なんせいままではこんな感じで・・・

まぁ、電池交換は三ヶ月に一度程度なのでこのまま交換のたびに半田付けし直しでもいいかなーなんて思ったりもしなくもなかったのですが、ここまできちんとやってきたのでやはりここは最後までしっかり仕上げなくては・・・と。
と、言うわけで完成した電池ユニットがこちら。

木の板になんとか実装。これ、フロントパネルと同じく木枠スライディングシステムで箱に簡単に着脱できます。

実装状態はこんな感じ。

実にすっきりしました。なにより短絡の心配がなくなったのが一番大きいです。蓑虫クリップだと知らない間にハズれててそのへんと短絡発火液漏れなんてこともあり得ますからね。
接続には、モジュラージャックを使いました。ちょうどそのへんに電話機用の4線モジュラーのコネクタとプラグが転がってましたので採用。特別な意味はありません。GND + 3系統 でぴったりですしね。
で、晴れて完成した姿が、こちらです (^^)/

スピーカーグリルも付いてさらに怪しさ倍増です ^^)
ラジオの命とも言える同調ダイヤルはこちら。

20KHz直読目盛ですが、目測で5KHzは余裕で読めます。あの、地獄の混雑状態にある21時(JST)からの9840KHzベトナムの声を「待ち受け受信」(←死語)できる精度です。
なんだかんだ言ってこの同調回路とダイヤル目盛振りに一番手間かけたかなー。
スペックまとめるとこんな感じです。
特に改めて感心した点は、再生検波方式のストレートラジオでも、マジメに作れば高感度なダブルスーパー短波ラジオと互角に渡り合える性能を出せるということです。但しその性能を出すための調整を行うにはかなりの熟練が必要ですが。
その代わりと言ってはなんですが、調整次第で通過帯域を連続可変できるのは面白いです。周辺に混信波のない強力局を聴くときは、再生を弱めて通過帯域を広くとると、海外からの短波放送とは思えない良い音で放送内容を楽しむことができます。朝のラジオ韓国、北京放送、将軍様の強力波は本当にいい音で楽しめます。
この音質の良さは再生検波の通過帯域だけでなく、古典的なトランス結合ゲルマニウムトランジスタ回路によるゆとりある(って0.2Wだけど)プッシュプル電力増幅段と、大型フェライト磁石を持った10cmフルレンジスピーカーユニット、そして、かなり気合を入れて作った木製箱らの貢献も大きいです。
ちなみにですが0.2Wの出力ってずいぶんしょぼく思われるかもしれませんが、家で聴く分にはまったく何ら問題ない出力です。スピーカーがよほど小さいとかでない限り、マジで五月蠅い以上に大きな音で鳴ります。10畳ぐらいの部屋で鳴らしても普通に聴こえる音量は出ますね。
さて・・・と。去年12月から始まり、四ヶ月に渡ってちまちまTune upしてきた自作短波ラジオもこれで一段落。完成したので今後はあちこちいじられることなく晴れて毎朝毎晩、海外からのいろんな電波を受信する「短波ラジオ」として活躍してもらうことになりますが、次のテーマはなににしましょうかね。
今、考えているのはこのラジオをベースにコンバータを付けて、航空無線もしくは長波放送を受信できるようにするってヤツです。
航空無線の受信機というのはかれこれ40年以上昔の中学生時代に、超再生検波方式というヤツで2石受信機を作ったことがあるっきりです。これは大変に簡単な回路のわりにはなかなか感度よく、当時神奈川県川崎市川崎区在住の自宅から羽田管制がメリット5で受信できました。
飛行機側は空高いところを飛んでますので、相当遠くでも受信できるようです。
これを久々に聴いてみるのも面白いかなー。
あるいはいっちょ、今、改めて本気で超再生検波方式の受信機を作ってみるってのも面白い?
長波は過去に何度かコンバータを作ってみたり、市販の6石スーパーのキットを改造して低いほうにずらしてみたりして受信したことあるのですが、279KHzの当時ソ連邦からの電波と、ビーコンぐらいしか受信できませんでした。「ぐらい」って言っちゃってますがビーコン受信、面白いんですけどね。
今はどうなってるのかと思って少し調べてみたら、ロシアの長波局は全て廃止されてしまってるんですね。となると、モンゴル(過去受信暦無し)と各種ビーコン、NAVTEXぐらいかなぁ。
潜水艦の通信とか電波時計の電波とかもありますが、そんな低いほうまではかなり難しいだろうし。
ぼちぼち考えましょうかね。
まだ箱に足を付けてないのですが、足はいつでも付けられますしラジオの性能に影響するものでもないのでこれはそのうちやる残件としておくこととします。
電池なんですが、なんせいままではこんな感じで・・・
ヒーター用 単一電池 x 1を、半田付け&テープぐるぐる巻きの蓑虫クリップでラジオのメインユニットへ接続だったのです。
AFRFアンプ用 単四電池 x 4
真空管B電池 9V角電池 x 4
まぁ、電池交換は三ヶ月に一度程度なのでこのまま交換のたびに半田付けし直しでもいいかなーなんて思ったりもしなくもなかったのですが、ここまできちんとやってきたのでやはりここは最後までしっかり仕上げなくては・・・と。
と、言うわけで完成した電池ユニットがこちら。
木の板になんとか実装。これ、フロントパネルと同じく木枠スライディングシステムで箱に簡単に着脱できます。
実装状態はこんな感じ。
実にすっきりしました。なにより短絡の心配がなくなったのが一番大きいです。蓑虫クリップだと知らない間にハズれててそのへんと短絡発火液漏れなんてこともあり得ますからね。
接続には、モジュラージャックを使いました。ちょうどそのへんに電話機用の4線モジュラーのコネクタとプラグが転がってましたので採用。特別な意味はありません。GND + 3系統 でぴったりですしね。
で、晴れて完成した姿が、こちらです (^^)/
スピーカーグリルも付いてさらに怪しさ倍増です ^^)
ラジオの命とも言える同調ダイヤルはこちら。
20KHz直読目盛ですが、目測で5KHzは余裕で読めます。あの、地獄の混雑状態にある21時(JST)からの9840KHzベトナムの声を「待ち受け受信」(←死語)できる精度です。
なんだかんだ言ってこの同調回路とダイヤル目盛振りに一番手間かけたかなー。
スペックまとめるとこんな感じです。
========我ながら大変に満足できる仕上がりとなりました。
●自作1T4再生検波短波ラジオ主要諸元
・構成
高周波1段増幅 - 検波 - 低周波2段増幅の、1-V-2。
[ 3SK35 ] - [ 1T4 ] - [ 2SK170GR - 2SD30 x 2 ]
全回路図は、こちら。
・受信周波数[MHz]
A: 4.80〜 5.11
B: 6.00〜 6.27
C: 7.18〜 7.64
D: 9.20〜10.30
E:11.00〜12.90
F: 4.50〜10.50の任意の周波数(※)
※:Band Fは別VCによる連続バンド可変なので周波数直読不可。
・感度
中華ラジオ DEGEN DE-1103と同等。推定-110[dBm](0.5[uV])ぐらい。
・近接周波数選択度(通過帯域)
ざっくり 6〜20 [KHz](-6dBぐらいな感じで)。
再生帰還量を調節することで連続可変。
・低周波出力
0.2 [W]
・消費電流[mA]
ヒーター : 50 / 単一電池 x 1
AFRFアンプ: 5.0 / 単四電池 x 4
真空管 : 0.3 / 9V角電池 x 4
========
特に改めて感心した点は、再生検波方式のストレートラジオでも、マジメに作れば高感度なダブルスーパー短波ラジオと互角に渡り合える性能を出せるということです。但しその性能を出すための調整を行うにはかなりの熟練が必要ですが。
その代わりと言ってはなんですが、調整次第で通過帯域を連続可変できるのは面白いです。周辺に混信波のない強力局を聴くときは、再生を弱めて通過帯域を広くとると、海外からの短波放送とは思えない良い音で放送内容を楽しむことができます。朝のラジオ韓国、北京放送、将軍様の強力波は本当にいい音で楽しめます。
この音質の良さは再生検波の通過帯域だけでなく、古典的なトランス結合ゲルマニウムトランジスタ回路によるゆとりある(って0.2Wだけど)プッシュプル電力増幅段と、大型フェライト磁石を持った10cmフルレンジスピーカーユニット、そして、かなり気合を入れて作った木製箱らの貢献も大きいです。
ちなみにですが0.2Wの出力ってずいぶんしょぼく思われるかもしれませんが、家で聴く分にはまったく何ら問題ない出力です。スピーカーがよほど小さいとかでない限り、マジで五月蠅い以上に大きな音で鳴ります。10畳ぐらいの部屋で鳴らしても普通に聴こえる音量は出ますね。
さて・・・と。去年12月から始まり、四ヶ月に渡ってちまちまTune upしてきた自作短波ラジオもこれで一段落。完成したので今後はあちこちいじられることなく晴れて毎朝毎晩、海外からのいろんな電波を受信する「短波ラジオ」として活躍してもらうことになりますが、次のテーマはなににしましょうかね。
今、考えているのはこのラジオをベースにコンバータを付けて、航空無線もしくは長波放送を受信できるようにするってヤツです。
航空無線の受信機というのはかれこれ40年以上昔の中学生時代に、超再生検波方式というヤツで2石受信機を作ったことがあるっきりです。これは大変に簡単な回路のわりにはなかなか感度よく、当時神奈川県川崎市川崎区在住の自宅から羽田管制がメリット5で受信できました。
飛行機側は空高いところを飛んでますので、相当遠くでも受信できるようです。
これを久々に聴いてみるのも面白いかなー。
あるいはいっちょ、今、改めて本気で超再生検波方式の受信機を作ってみるってのも面白い?
長波は過去に何度かコンバータを作ってみたり、市販の6石スーパーのキットを改造して低いほうにずらしてみたりして受信したことあるのですが、279KHzの当時ソ連邦からの電波と、ビーコンぐらいしか受信できませんでした。「ぐらい」って言っちゃってますがビーコン受信、面白いんですけどね。
今はどうなってるのかと思って少し調べてみたら、ロシアの長波局は全て廃止されてしまってるんですね。となると、モンゴル(過去受信暦無し)と各種ビーコン、NAVTEXぐらいかなぁ。
潜水艦の通信とか電波時計の電波とかもありますが、そんな低いほうまではかなり難しいだろうし。
ぼちぼち考えましょうかね。
2021年04月04日
自作短波ラジオの本目盛完成 (^^)/
2021年04月01日
100KHzマーカー発振器の製作。
これです。
って、なんのこっちゃ? って感じですが、自作ラジオの周波数目盛を入れる際、今までは自作GDMで電波出してそれを実際に受信して針の位置を書き込んでいたのです。
これがね、地味に面倒。
例えば、9.0MHzから10.0MHzまで、0.1MHzおきに入れていこうと思うと・・・
1) GDMを9.0MHzに合わせ受信して目盛位置マーク
2) GDMを9.1MHzに合わせ受信して目盛位置マーク
3) GDMを9.2MHzに合わせ受信して目盛位置マーク
と、11回、GDM合わせと受信操作を繰り返すことになります。
前回はこの方法で仮目盛を振ったのですが、いよいよ自作ラジオも落ち着てきたのでそろそろ本目盛を振ろうかな〜 なんて思いつつも、いつまで経ってもやる気が起きないのはこの地味に面倒な作業のせい。
私、単調作業の繰り返しって本当に苦手なんです。
「いっそこの仮目盛のままでもいっか。」
「ぞれぞれのバンドでズレ量覚えておけばいいだけだし・・・」
なんていう実に堕落した方向で折り合いを付けてしまいそうなところをどうにか回避するためそのへんを漁っていたら見つけたのがこれ。
電源繋げるだけで外付け部品無しで電波が出てくるお気楽パーツです。
しかも至れり尽くせりなことに1/2単位分周器まで入ってますので、原発12.8MHzを1/2の1/2の1/2の1/2の1/2の1/2のもういっちょ1/2すれば、0.1MHz・・・すなわち100KHzが出てきます。
ぉお! なんという美しい話! しかもまた、新規電子工作事案で楽しめるというまさに一石二鳥事案。
早速ブレッドボード上でさっくり組んでみます。ほんの10分間ぐらいで完成。あっさり電波が出てきました。
高調波がかなり含まれるようで、20cmぐらいのリード線を2番ピン(分周信号出力ピン)に繋げるだけで、近くに置いた受信機で50MHzぐらいまでキャリア確認できます。FMラジオでもロッドアンテナにこのリード線を絡ませると弱いながらもキャリア確認できました。信号強度は別にして100MHzぐらいまでは軽く出てそう。
精度は10.000MHzのBPMとのビートで、200Hzぐらいのズレ。ラジオの目盛振りにはまったくなんら問題ない精度です。
短波ラジオの目盛入れにはこれでもう充分なのですが、これだけだとあまりにもつまらないので変調をかけてみることにしました。
初めは2SC1815のツインTで低周波信号を生成、これをそのへんに転がってた2SK241Yでテキトーに変調してみたのですがあまりにも音が小さい。流石にツインTの出力直結ではパワー不足。
またもそのへんに転がってた2SK170GRで1段増幅して入れてみると、いい感じに変調がかかりました。
というわけで備忘録兼ねて全回路図。電源は5VのACアダプタ使用ですが、全電流8mAぐらいですので電池でも余裕ですね。
部品はそのへんに転がってるもの優先、しかもこれ、目盛入れだけのために使うものなので「動けば由」の精神で、マトモに定数設計していません(と言っても動く程度にはマトモですがHi)。

2SK241YをRF出力終段に使うなんて正気ではありませんが、過入力で歪んでくれると高調波が沢山でるので今回に限って言えば好都合。
実際、この回路を作動させるとFMラジオでもマーカー音がフルスケールで受信可能になりました。
2021年03月25日
自作1T4再生検波短波ラジオの箱完成 (^^)/
数日前、オーダーしておいた箱用の木材が納品されましたので、昨日から箱の製作を開始、本日目出度く完成しました (^^)/
検品の様子です。
全て寸法通りにカットされていることを確認。ですが、自然物相手に人間が加工するものですからどうしても微妙にブレが発生します。
現物合わせで、どれとどの板が相性いいか、どう組み合わせればよりきっちり箱になるかを見ながら、板の配置を決めていきます。
別途買っておいた5mm角の桧材を使って、この写真のように枠を作ります。
この枠は、木工用ボンドのみで貼りつけます。
木工用ボンドを塗布して重しをのせて養生中。本のみなさん、用途外使用ごめんなさい。
一晩おいて木工用ボンドの強度が出たら現物合わせで仕上がりを確認。こうしたわずかなズレも見逃してはイケマセン。
こういうのを「ちょっとぐらい大丈夫だろ」って感じでスルーすると、あとあと必ずツケが廻ってきます。ちゃんとナイフで角を落としておきます。
現物合わせが終わったら、木にヒビが入らないよう下穴を開けて、木工用ボンド塗布の上で釘打ちします。
釘は位置がズレないようにする目的で打ちます。接合は木工用ボンドで行いますから下穴は釘とほぼほぼ同じサイズで開けておきます。
完成の図。思った以上にいい感じです (^^)/
まさに、祖国からの指令を乗せた乱数放送を受信する短波ラジオに相応しい・・・というか、それ以外には見えない風貌です。
これは、公安に見つかったら身柄拘束されかねないレベルの完成度です(←今の時代こんなことはアリマセン)。
メンテナンス性も良好です。
残件は、同調ダイヤルの校正を残すのみ。同調機構にどれだけ手間をかけるかで、ラジオの実用性、戦闘力は大きく変わります。
時間をかけてのんびりやりましょかね。
2021年03月22日
自作1T4再生検波短波ラジオでSSB復調。
モールスは比較的楽に復調できるのですが、SSBは難しい・・・というか、微動装置が欲しくなります。
毎日14時からの油津漁業無線局(JFP)定時呼び出しを受信してみました。
特定の相手方との通信では無く、所謂一斉通報なのでこの程度の内容であれば公開しても問題ないと判断しましたが、もし問題あるようでしたらご連絡ください。直ちに削除します。
受信日時:2021年3月22日 14時すぎ
周波数 :8761KHz(USB)
アンテナ:ベランダに張った3mワイヤーアンテナ
受信状態:RS 59
2021年03月21日
自作1T4再生検波短波ラジオの感度はどのぐらい?
なんとなく体感的に、カリカリチューニングすれば高性能と称される中華ラジオDEGEN DE1103並の感度はありそうに感じていたのですが本日3/21(日)午後、ヒマだったので少しあちこち聴き比べてみました。
自作ラジオとDE1103はトロイダルコイルを使った2分配器を経由し、303WA-2を接続。アンテナ系はほぼ同一条件です。
8495KHz付近で一生 "M" を打電し続けている謎のシングルレタービーコンをマーカーとしました。ちょうどナイスなことに信号強度がDE1103でギリ確認できるかできないか・・・ってところ。
これを自作ラジオで受信できれば、感度は互角ということになります。
受信日時:2021年3月21日 14時15分(JST)〜
周波数 :8495KHz付近。
DE1103はSSBモードで受信。自作ラジオは再生をキツ目にかけて受信。
互角と言ってよい感じな受信状況です。
他の放送波でもあれこれ比較してみましたが、ほぼほぼDE1103並の感度はあると言ってよさそうです。かなり時間をかけてのんびり調整してきましたが、期待以上の性能になりました。
内部構造は回路や部品配置含めてほぼほぼFix。今は最終仕上げと称して同調ダイヤルの校正中です。
2021年03月19日
自作1T4再生検波短波ラジオ同調ダイヤル指針製作。
こんな感じでグッと見栄えがよくなりました ^^)
今までは紙で作ったやっつけ感満載のこんなヤツ。
でした。まぁ、これはこれで必要十分ですし、目盛入れ用治具という役目もあったので(指針の右側面は同調ダイヤル回転軸の中心を通る直線でカットしてあり基準周波数を受信した位置を下に貼った紙にペンでプロットしていく)これでよかったのですが、目盛り入れはもう終わりましたので、昨夜、本ちゃん用の同調ダイヤル指針を作ってみました。
夕方の散歩ついでに近所の百均で透明下敷を買ってきました。下敷買ったのなんて何十年ぶりだろ。
これを、ハサミとカッターナイフで切りだします。
あの、やっつけ感紙指針の右側基準面と同じ位置に、カッターナイフで溝を付けてそこに筆ペンで墨を入れます。
少し湿らせたティッシュで拭きとると、溝の中にだけ墨が残っていい感じの指針になります。
これを、両面テープでノブに貼っつけて、完成〜〜〜 (^^)/
昨日、筐体となる木材をオンラインオーダーしました。納期10日間とのことですので、それまでじっくりと最終仕上げをしていこうと思います。
2021年03月18日
自作1T4再生検波短波ラジオシャーシ仮組。
数日前にどうにか仮組し、各部微調整中です。
いや〜、まいりました。いっつもバラック状態からケースに実装する際、部品が干渉しあって「あれ? 入らん」とか「あれ? 付かん」が多発するもんですから今回は慎重に慎重を期して配置を考えたつもり・・・だったのですが、いざ、組んでみると永遠に締められないネジが発生したり、必ず最初に付けないと二度と付けられないスピーカだったりと、すったもんだの繰り返し。
気が付く度にまたバラして組み直し・・・で、いやぁ楽しめました ^^)
しかしながら「入らん」「付かん」「穴の位置が〜〜〜」ってのは今回発生しませんでしたので、我ながら著しい進歩です。
というわけで正面からの写真。

なんだか謎の波動を感知する装置のような不気味な佇まい ^^)
同調ダイヤルです。

今はまだ調整中。仮の目盛りです。しかも7MHz帯は0.1MHz書き間違ってます ^^) 7.10は7.20の間違い。7.48は7.58の間違いです。ぁああ将軍様に粛清されちゃう。どうしよう。
受信周波数範囲は・・・
初めは10KHz毎にマーキングしようと思ったのですが、いざやってみるととてつもなく面倒で、さっくり20KHzに変更。
こういう放射状の線を簡単に引ける描画ソフトってないんですかね。例えば、ある点を中心とした扇形を設定し、その中の分割数を設定すると放射状に線が自動で引かれるようなヤツ。
これ、フォトショップのラインツールで描いたのですが、3時間ちかくかかりましたよ。いやぁ楽しめました ^^)
上から見ると、こんな感じ。奥行は案外スリムです。

1T4のDET部と2SK170GR + 2SD30 x 2 で構成される由緒正しいトランス結合PPのAFアンプ、それとスピーカーです。この手のラジオにしてはかなり豪勢なスピーカーを投入しました。

RFフロントエンドとバリコンの同調部です。

回り込みによる発振防止で、RFフロントエンドとDET部はアルミ板で隔離。ところでアルミ板のシールド効果ってどの程度あるんですかね。いつも真鍮板でやっていたのですが今回はちょうどいいサイズの切れ端アルミ板があったのでそれを利用。
ガンマ線の遮蔽と同じ考え方をするならば、密度の高い真鍮のほうがシールド効果は高いってことになりますが・・・
実際の受信状況は、こんな感じです。
3月17日(水)21時過ぎの31mバンドを流してみました。
アンテナはベランダに張った3m程度のワイヤーアンテナです。
通常モードですと隙間なくびっしりな状態ですが、戦闘モードに切り替えますと、超強力なVOA中国語放送に挟まれたベトナムの声日本語放送が明瞭に分離できます。
9825 KHz アメリカの声 中国語放送
9840 KHz ベトナムの声 日本語放送
9845 KHz アメリカの声 中国語放送
こんな感じで並んでます。
これをストレートラジオでここまで分離できれば、まぁ合格かな。
これでまたしばらく使ってみて、周波数目盛もFIX出来たら箱に入れようと思います。
電池管だから放熱は考慮しなくて大丈夫そうかな? 1.5Vで50mAですから、消費電力で言えば1.5Vの豆電球より全然少ないですもんね。
いや〜、まいりました。いっつもバラック状態からケースに実装する際、部品が干渉しあって「あれ? 入らん」とか「あれ? 付かん」が多発するもんですから今回は慎重に慎重を期して配置を考えたつもり・・・だったのですが、いざ、組んでみると永遠に締められないネジが発生したり、必ず最初に付けないと二度と付けられないスピーカだったりと、すったもんだの繰り返し。
気が付く度にまたバラして組み直し・・・で、いやぁ楽しめました ^^)
しかしながら「入らん」「付かん」「穴の位置が〜〜〜」ってのは今回発生しませんでしたので、我ながら著しい進歩です。
というわけで正面からの写真。
なんだか謎の波動を感知する装置のような不気味な佇まい ^^)
同調ダイヤルです。
今はまだ調整中。仮の目盛りです。しかも7MHz帯は0.1MHz書き間違ってます ^^) 7.10は7.20の間違い。7.48は7.58の間違いです。ぁああ将軍様に粛清されちゃう。どうしよう。
受信周波数範囲は・・・
A: 4.95 〜 5.10 [MHz]と、なりました。これに加え、周波数目盛りの無い F: バンドがあります。ポリバリ接続で4.00〜10.00 MHzぐらいを連続で受信できます。
B: 6.00 〜 6.25
C: 7.12 〜 7.58
D: 9.20 〜 10.24
E: 11.00 〜 12.82
初めは10KHz毎にマーキングしようと思ったのですが、いざやってみるととてつもなく面倒で、さっくり20KHzに変更。
こういう放射状の線を簡単に引ける描画ソフトってないんですかね。例えば、ある点を中心とした扇形を設定し、その中の分割数を設定すると放射状に線が自動で引かれるようなヤツ。
これ、フォトショップのラインツールで描いたのですが、3時間ちかくかかりましたよ。いやぁ楽しめました ^^)
上から見ると、こんな感じ。奥行は案外スリムです。
1T4のDET部と2SK170GR + 2SD30 x 2 で構成される由緒正しいトランス結合PPのAFアンプ、それとスピーカーです。この手のラジオにしてはかなり豪勢なスピーカーを投入しました。
RFフロントエンドとバリコンの同調部です。
回り込みによる発振防止で、RFフロントエンドとDET部はアルミ板で隔離。ところでアルミ板のシールド効果ってどの程度あるんですかね。いつも真鍮板でやっていたのですが今回はちょうどいいサイズの切れ端アルミ板があったのでそれを利用。
ガンマ線の遮蔽と同じ考え方をするならば、密度の高い真鍮のほうがシールド効果は高いってことになりますが・・・
実際の受信状況は、こんな感じです。
3月17日(水)21時過ぎの31mバンドを流してみました。
アンテナはベランダに張った3m程度のワイヤーアンテナです。
通常モードですと隙間なくびっしりな状態ですが、戦闘モードに切り替えますと、超強力なVOA中国語放送に挟まれたベトナムの声日本語放送が明瞭に分離できます。
9825 KHz アメリカの声 中国語放送
9840 KHz ベトナムの声 日本語放送
9845 KHz アメリカの声 中国語放送
こんな感じで並んでます。
これをストレートラジオでここまで分離できれば、まぁ合格かな。
これでまたしばらく使ってみて、周波数目盛もFIX出来たら箱に入れようと思います。
電池管だから放熱は考慮しなくて大丈夫そうかな? 1.5Vで50mAですから、消費電力で言えば1.5Vの豆電球より全然少ないですもんね。
2021年03月14日
自作1T4再生検波短波ラジオで落雷の前兆現象受信?!
受信日時:2021年3月13日 14時ごろ
受信周波数:5MHz付近
受信機:自作1T4再生検波短波ラジオ
アンテナ:ベランダに適当に張った3mショートワイヤアンテナ
2021年3月13日。この日は低気圧通過で日本全国的に大荒れの天候状態。
そんな春の嵐の最中、アンテナ繋いで実際に短波を受信しながら自作ラジオの同調周波数決定用のキャパシタの調整を行っていたのですが、お昼過ぎから雷鳴轟き始めて近所に落雷しまくり。
あの聞きなれた「カリカリ、カリカリ、ガリガリガリガリ!」という落雷ノイズとは別に、「ぶ、ぶ、ぶぶぶぶぶぶぶ」という謎のノイズを受信。
バラック状態だった自作ラジオを自作シャーシに組んで火を入れたばかりのことでしたので初めはこれ、ラジオ回路の回り込みによる低周波発振かと思ったのです。
「しまったコンパクトに組んじゃうとこういうことあるあるだよなぁ。」
みたいな。「ぶ、ぶ、ぶぶぶぶぶぶぶ」と、長いと1分間ぐらい継続することもあり、しばらくすると音は止まります。
が、真空管触っても低周波ラインを触っても「ぶぶぶ」に変化がまるでないのです。
「回り込み発振にしては妙に安定しているな。」
と妙なところで感心していると・・・あることに気づきます。
この「ぶぶぶ」が消えて数秒後に落雷があるのです。この「ぶぶぶ」は落雷直前のチャージMAX状態で発生するノイズなようなのです。
夏に短波放送を聴いているとそれこそほぼ毎夜、どこかの空電カリカリノイズが聴こえてくるものですが、こういう低周波発振のような「ぶぶぶ」を聴いたのは今回が初めてでした。
「ぶぶぶ」の正体に気付いたのがかなり遅かったため(30分間以上も低周波発振と思い込んであちこち回路をいじってた)、この動画を撮るころには雷もかなり落ち着いてきてしまっていて、こんな数秒モノしか撮れませんでしたが雷ピーク時にはこの「ぶぶぶ」が1分間ぐらい、続いておりました。
自作1T4再生検波短波ラジオの同調キャパシタ群構築。
6〜12MHzまでの主要放送バンドは10KHz程度の直読が出来るよう、受信周波数帯を5バンド切替で設計したのですが昨日、この5バンドを切替るためのキャパシタ群を構築しました。
半日かかりましたよ。
初めはトリマコンデンサでさっくり済ませようと思っていたのですが、先月の調査でそのへんで売っているトリマコンデンサの温度係数はどんでもなく大きいということが判明しました( こちら)のでこれを使うわけにはいきません。
今回の自作の方針は、納期無しのお気楽道楽趣味の世界なので、深追いできるところは徹底的に深追いするという方針ですから、ここは根性で固定キャパシタの組み合わせで構築してやりましたよ。
全て、負の温度係数を持った温度補償型セラミックコンデンサを使用。これを容量を実測し選別しておきます。同じ150pF表記でも数%の誤差がありますから。この誤差分も調整追い込みに利用します。
・150pFで5.000MH狙いが5.010MHzになってしまったら、同じ150pFで少し容量の大きいものと付け替える。
・端数は直列並列繋ぎで実現する。
こんな感じです。
切替に使うロータリースイッチの浮遊容量分も考慮し、数pF低め狙いで実装しますが実装状態で稼働させると当然ですが少しズレます。
そのズレ分に合わせてさらに微調整を繰り返す・・・みたいな。
で、完成したのがこれ。


低いほうはバンド範囲がギリギリなのでホント大変でした。
でも楽しかったです (^^)/
半日かかりましたよ。
初めはトリマコンデンサでさっくり済ませようと思っていたのですが、先月の調査でそのへんで売っているトリマコンデンサの温度係数はどんでもなく大きいということが判明しました( こちら)のでこれを使うわけにはいきません。
今回の自作の方針は、納期無しのお気楽道楽趣味の世界なので、深追いできるところは徹底的に深追いするという方針ですから、ここは根性で固定キャパシタの組み合わせで構築してやりましたよ。
全て、負の温度係数を持った温度補償型セラミックコンデンサを使用。これを容量を実測し選別しておきます。同じ150pF表記でも数%の誤差がありますから。この誤差分も調整追い込みに利用します。
・150pFで5.000MH狙いが5.010MHzになってしまったら、同じ150pFで少し容量の大きいものと付け替える。
・端数は直列並列繋ぎで実現する。
こんな感じです。
切替に使うロータリースイッチの浮遊容量分も考慮し、数pF低め狙いで実装しますが実装状態で稼働させると当然ですが少しズレます。
そのズレ分に合わせてさらに微調整を繰り返す・・・みたいな。
で、完成したのがこれ。
低いほうはバンド範囲がギリギリなのでホント大変でした。
でも楽しかったです (^^)/
2021年03月09日
自作1T4再生検波短波ラジオのケース製作に着手。
いよいよケース・・・というか、フロントパネルと内部シャーシの製作に着手しました。
まずは板取りです。本当は0.8mm厚のアルミが使いやすくていいんですが生憎手持ちにありません。0.3と1.0があったので、ここは仕方無しに1.0mmで。

パネル面を切り出したら、方眼紙に原寸大で書いたパネルレイアウト図を貼りつけ、その図の上からポンチを打ってゆきます。

まずは3mmドリルで全部の穴を開けます。所謂下穴ですね。ネジは3mmのままでOKなのでこのままですが、他のデカい穴はこの穴を出発点としてリーマーで広げてゆきます。

使った工具は・・・
・ドリル
・リーマー
・ハンドニブラ
卓上ミニ旋盤なんつぅハイテクかつハイソなものはウチとは無縁ですので ^^)、原始的な工具でちまちま加工します。
ドリルは先日だったかここで触れた買って「しまった」激安モノですが、沢山穴を開けていたらなんだかクセがわかってきて、かなりマトモに穴が開くようになりました。こんなだから一生器用貧乏から抜け出せません。
あとのふたつの工具は、中学生・・・いや、高校生だったな。バイトするようになって貰った給料で買ったもの。未だに現役です。
下穴が開いたら、改めて位置のチェック。ズレて開いてしまった穴にはマジックで正しい方向への矢印を書いておきます。穴を大きくする際に、力加減で位置を修正するわけです。

板金工作は嫌いでは無い・・・いや、むしろ好きなのですが部屋中が金属紛&切りカスまみれになるのがねー。毎回注意して工作するのですが、知らない合間に床のとんでもないところにアルミ削り片がすっ飛んでて、知らずに思っきし踏んでしまって「痛てぇ!」なんてことが今日も起きました。
現物合わせでないと穴の位置が決まらないパーツは、ここで現物合わせで穴を開けます。

例えばこんな角を保持する治具は、折ってから穴を開けるわけにいかないので穴を開けてから折ります。すると、どんなに気合を入れて正確に折っても、1mmぐらいズレてしまう可能性があるのでここはもうさっくり現物合わせで。
穴の側にアソビを付けておくという手もあるのですが、それはなんとなく気が向かないというか、やりたくない。
怪我しないようにバリ取りと角をヤスリで当たって、粉を落とすために水道水でじゃばじゃば洗って完成です。
アルミはなにも気にせず水でじゃばじゃば洗えるのがいいですね。以前、半田付けが出来るから・・・という理由で何度か真鍮で作ったことあるのですが、変色しちゃってなんか見た目がねー・・・ って状態になっちゃうんですよね。
動作に影響は無いんですが。

ふと思うに、自作ラジオでこんなにも本気なフロントパネルを作ったのはラジオ少年人生で初かもしれない。いっつも紅茶の缶とかブリキ製のお菓子の箱、タッパなんかで済ませちゃってましたから。
随分昔に木工で短波ラジオの箱を作ったことありますが、こんなにも穴沢山なかったし。
1mm厚の板にハンドニブラで穴開け(あの八角形のところ)は、いい握力筋トレになりました ^^)
まずは板取りです。本当は0.8mm厚のアルミが使いやすくていいんですが生憎手持ちにありません。0.3と1.0があったので、ここは仕方無しに1.0mmで。

パネル面を切り出したら、方眼紙に原寸大で書いたパネルレイアウト図を貼りつけ、その図の上からポンチを打ってゆきます。

まずは3mmドリルで全部の穴を開けます。所謂下穴ですね。ネジは3mmのままでOKなのでこのままですが、他のデカい穴はこの穴を出発点としてリーマーで広げてゆきます。

使った工具は・・・
・ドリル
・リーマー
・ハンドニブラ
卓上ミニ旋盤なんつぅハイテクかつハイソなものはウチとは無縁ですので ^^)、原始的な工具でちまちま加工します。
ドリルは先日だったかここで触れた買って「しまった」激安モノですが、沢山穴を開けていたらなんだかクセがわかってきて、かなりマトモに穴が開くようになりました。こんなだから一生器用貧乏から抜け出せません。
あとのふたつの工具は、中学生・・・いや、高校生だったな。バイトするようになって貰った給料で買ったもの。未だに現役です。
下穴が開いたら、改めて位置のチェック。ズレて開いてしまった穴にはマジックで正しい方向への矢印を書いておきます。穴を大きくする際に、力加減で位置を修正するわけです。

板金工作は嫌いでは無い・・・いや、むしろ好きなのですが部屋中が金属紛&切りカスまみれになるのがねー。毎回注意して工作するのですが、知らない合間に床のとんでもないところにアルミ削り片がすっ飛んでて、知らずに思っきし踏んでしまって「痛てぇ!」なんてことが今日も起きました。
現物合わせでないと穴の位置が決まらないパーツは、ここで現物合わせで穴を開けます。

例えばこんな角を保持する治具は、折ってから穴を開けるわけにいかないので穴を開けてから折ります。すると、どんなに気合を入れて正確に折っても、1mmぐらいズレてしまう可能性があるのでここはもうさっくり現物合わせで。
穴の側にアソビを付けておくという手もあるのですが、それはなんとなく気が向かないというか、やりたくない。
怪我しないようにバリ取りと角をヤスリで当たって、粉を落とすために水道水でじゃばじゃば洗って完成です。
アルミはなにも気にせず水でじゃばじゃば洗えるのがいいですね。以前、半田付けが出来るから・・・という理由で何度か真鍮で作ったことあるのですが、変色しちゃってなんか見た目がねー・・・ って状態になっちゃうんですよね。
動作に影響は無いんですが。

ふと思うに、自作ラジオでこんなにも本気なフロントパネルを作ったのはラジオ少年人生で初かもしれない。いっつも紅茶の缶とかブリキ製のお菓子の箱、タッパなんかで済ませちゃってましたから。
随分昔に木工で短波ラジオの箱を作ったことありますが、こんなにも穴沢山なかったし。
1mm厚の板にハンドニブラで穴開け(あの八角形のところ)は、いい握力筋トレになりました ^^)
2021年03月08日
【備忘録】自作1T4再生検波短波ラジオのA電池切れた。
3月6日の11時40分頃、ラジオ試聴中に突然の急激な感度低下。と思ったら復活・・・を繰り返すように。
A電池の電圧を測ってみると0.8V。ヒーター点火用のA電池切れですね。
去年の12月10日ぐらいからほぼほぼ毎日稼働させていましたので、私の使い方で電池寿命3ヶ月。B電池と半導低圧系電池はまだまだ元気です。
A電池で使ってたダイソーのアルカリ単一電池がどの程度の容量あるのか推測してみます。
使用時間:ざっくり450時間(5時間 x 90日)
消費電流:ざっくり40mA(1.5Vで50mA、0.8Vで30mAぐらいだったので間を取って)
450 x 40 = 18,000 mA/時(但し40mA通電時)
結構容量あるんですね。
ついでに他の電池の寿命も推測してみましょう。毎日5時間使った場合です。
■B電池
006Pマンガン推定容量:150 mA/時(但し通電1mA以下)
消費電流:0.2 mA
より、150 / 0.2 / 5 = 150日。
■低圧系電池
単三アルカリ推定容量:3,000 mA/時(但し通電10mA以下)
消費電流:5 mA
より、3,000 / 5 / 5 = 120日。
■まとめ:自作1T4再生検波短波ラジオの電池寿命
毎日5時間ラジオを聴いた場合・・・
・A電池(単一アルカリ): 90日間 年間 4本 x 100 = 400円。
・B電池(006Pマンガン):150日間 年間10本 x 50 = 500円。
・低圧系(単一アルカリ):120日間 年間12本 x 25 = 300円。
年間ランニングコストは 1,200円 となりました。3.3 円/日 です。
ま、OKでしょう。

A電池の電圧を測ってみると0.8V。ヒーター点火用のA電池切れですね。
去年の12月10日ぐらいからほぼほぼ毎日稼働させていましたので、私の使い方で電池寿命3ヶ月。B電池と半導低圧系電池はまだまだ元気です。
A電池で使ってたダイソーのアルカリ単一電池がどの程度の容量あるのか推測してみます。
使用時間:ざっくり450時間(5時間 x 90日)
消費電流:ざっくり40mA(1.5Vで50mA、0.8Vで30mAぐらいだったので間を取って)
450 x 40 = 18,000 mA/時(但し40mA通電時)
結構容量あるんですね。
ついでに他の電池の寿命も推測してみましょう。毎日5時間使った場合です。
■B電池
006Pマンガン推定容量:150 mA/時(但し通電1mA以下)
消費電流:0.2 mA
より、150 / 0.2 / 5 = 150日。
■低圧系電池
単三アルカリ推定容量:3,000 mA/時(但し通電10mA以下)
消費電流:5 mA
より、3,000 / 5 / 5 = 120日。
■まとめ:自作1T4再生検波短波ラジオの電池寿命
毎日5時間ラジオを聴いた場合・・・
・A電池(単一アルカリ): 90日間 年間 4本 x 100 = 400円。
・B電池(006Pマンガン):150日間 年間10本 x 50 = 500円。
・低圧系(単一アルカリ):120日間 年間12本 x 25 = 300円。
年間ランニングコストは 1,200円 となりました。3.3 円/日 です。
ま、OKでしょう。
2021年03月04日
1T4再生検波短波ラジオ・DET部ユニット化。
こんな感じです。我ながらシンプルにまとまったなぁ・・・と、満足 ^^)
今までは空中配線どころの騒ぎではないデンジャラス仮組状態でした。
こんな感じ。とにかくアブナイですよね。プレート回路に空中配線が短絡しようものなら即死しかねません。
DET部ユニット化で、こんな感じになりました。
スッキリしてなにより不慮の事故が起きるリスクが著しく低減しました。
しかしながらアナログ回路あるあるなんですけど、仮組状態から綺麗に本実装すると、特性が変わって仮組状態よりパフォーマンスが低下しちゃったりすることあるんですよね。
今回もその危惧がないわけではありませんので、このまな板状態でまた、数日間使ってみようと思います。
2021年03月03日
1T4再生検波短波ラジオ・フロントパネルレイアウト考。
2021年02月27日
【まとめ】1T4再生検波ラジオ全回路図他。
去年の12月から2ヶ月半、毎日毎日コツコツと気長にやってきました1T4再生検波ラジオですが、ここ最近の1ヶ月以上に渡る毎日の国際放送試聴&定数微調整もようやく落ち着いてきました。
趣味でやってることなので極力妥協は排し、納得できるまで深追いするという方針の元、いじってきたわけですがいよいよこれで、満足できる状態になりましたのでまとめとして全回路図を上げておこうと思います。
現在時点でのスペックはこんな感じです。
受信周波数範囲:5〜12MHzの主な放送バンド
感度 :中華ラジオDEGEN DE1103とほぼほぼ同等
選択度:同一信号強度の放送波ならプラマイ5 KHz
周波数安定度 :50 ppm/度
負係数を持った温度補償キャパシタをなんとか入手、これを同調回路に導入することで周波数の温度ドリフトがかなり改善しました。
寝る前に10MHzのBPMを受信状態にして電源オフ。翌朝ONにすればBPMが聴こえる程度の安定度です。AM波を受信するにはまったく問題ない安定度です。
感度と選択度も手巻きRFCと60HのAFC導入により相当up。再生検波とは言えストレートラジオで正直ここまで来れるとは思っていませんでした。
かなり戦闘力の高い(と言ってもアレですよ ^^))ラジオに仕上がったと思います。
■全回路図

まさかこれを参考に作る人はおられないとは思いますが、自分への備忘録兼ねて参考までに各コイルの写真を置いておきます。
■L1:アンテナとのアイソレーショントランス。FB801#43にφ0.35PEWをバイファイラで4回巻き。

■L2:10Kボビンに同調コイル可変範囲5〜7uHとなるように巻く。

■L3:RF段出力トランス。FB801#43にφ0.18PEWをトリファイラで7回巻き。

■L4:これが一番ややこしい。コアはT50#2。

■手巻き0.45mHのRFC:FB801#43にφ0.35PEWを17回巻き。

今現在はまだこんな感じのまな板プラットフォーム状態です。

近々、きちんとしたケースを用意して短波ラジオとして完成させたいと思います。
趣味でやってることなので極力妥協は排し、納得できるまで深追いするという方針の元、いじってきたわけですがいよいよこれで、満足できる状態になりましたのでまとめとして全回路図を上げておこうと思います。
現在時点でのスペックはこんな感じです。
受信周波数範囲:5〜12MHzの主な放送バンド
感度 :中華ラジオDEGEN DE1103とほぼほぼ同等
選択度:同一信号強度の放送波ならプラマイ5 KHz
周波数安定度 :50 ppm/度
負係数を持った温度補償キャパシタをなんとか入手、これを同調回路に導入することで周波数の温度ドリフトがかなり改善しました。
寝る前に10MHzのBPMを受信状態にして電源オフ。翌朝ONにすればBPMが聴こえる程度の安定度です。AM波を受信するにはまったく問題ない安定度です。
感度と選択度も手巻きRFCと60HのAFC導入により相当up。再生検波とは言えストレートラジオで正直ここまで来れるとは思っていませんでした。
かなり戦闘力の高い(と言ってもアレですよ ^^))ラジオに仕上がったと思います。
■全回路図

まさかこれを参考に作る人はおられないとは思いますが、自分への備忘録兼ねて参考までに各コイルの写真を置いておきます。
■L1:アンテナとのアイソレーショントランス。FB801#43にφ0.35PEWをバイファイラで4回巻き。

■L2:10Kボビンに同調コイル可変範囲5〜7uHとなるように巻く。

■L3:RF段出力トランス。FB801#43にφ0.18PEWをトリファイラで7回巻き。

■L4:これが一番ややこしい。コアはT50#2。

■手巻き0.45mHのRFC:FB801#43にφ0.35PEWを17回巻き。
今現在はまだこんな感じのまな板プラットフォーム状態です。
近々、きちんとしたケースを用意して短波ラジオとして完成させたいと思います。
2021年02月24日
【備忘録】RF増幅負荷の高周波チョークコイル検討。
2月18日の夜に巻いた高周波チョークコイル(RFC)。それまで使っていた、値に特になんの根拠もない18mHのRFCと換装してみたらかなり劇的に受信性能up(感度、選択度等)したので、昨日の低周波チョークコイルに引き続き、昨夜、RFCについても少し検討してみました。
巷の真空管再生検波回路をあれこれ見てみますと、プレート抵抗負荷だと10KΩ程度、RFCなら4mHというのが定石です。
4mH = 500KHzで12KΩ、1,600KHzで40KΩですから、プレート負荷インピーダンスは10KΩ程度がよさそうなんだろうなぁということは推測できるのですが、なんで10KΩ程度が良いんだ?
そのへんの動作原理はまだ理解できていないのですが、まずは巷の値に合わせてRFCを再設計してみました。
と言っても、受信周波数:5MHz〜12MHzの、5MHzで10KΩになるインダクタンスを求めるだけですが。
というか、中波用のRFCが 4mH = 500KHzで12KΩ なので、5MHzならたんに1/10すればOKですね。
というわけで、5MHzで12KΩ = 0.4mH となります。
FB801#43に16tで0.4mH付近となりますが、なんとなく気持ち1t増やして、17tで0.45mHとしてみました。

昨夜のうちに巻き巻きしてラジオにセット。受信してみたら驚きです。今まで使ってた2月18日の夜に巻いた3mHより明らかに選択度up、感度も気持ちupした感じです。
帰還回路を切断し素のグリッド検波状態とし、最大ゲインSG電圧を調べてみますと16.5V程度。3mHのときは19V程度でしたので2.5V低くなりました。どういうことなんだ? 低いSG電圧で最大ゲインになるってことは、回路定数的にはゲインupしたという解釈でよいのでしょうか。
う〜む真空管って難し楽しい。
帰還キャパシタも33pFだと大きすぎる感じで、26pFぐらいがちょうどいい感じ。やっぱゲインupしたっぽいです。
今日も朝7時過ぎからあちこち海外の国際放送をずーっと聴いてますが、非常に良好な動作状態です。
感度も再生検波ストレートラジオとは思えない高さで、同じアンテナの付け換え比較で、かなり高性能とされる中華ラジオDEGEN DE1103(PLLダブルコンバージョン)で受信了解できる放送波は、ほぼ全て受信可能なほど。
再生検波もきちんと調整して追い込むと、かなりなものですね。
巷の真空管再生検波回路をあれこれ見てみますと、プレート抵抗負荷だと10KΩ程度、RFCなら4mHというのが定石です。
4mH = 500KHzで12KΩ、1,600KHzで40KΩですから、プレート負荷インピーダンスは10KΩ程度がよさそうなんだろうなぁということは推測できるのですが、なんで10KΩ程度が良いんだ?
そのへんの動作原理はまだ理解できていないのですが、まずは巷の値に合わせてRFCを再設計してみました。
と言っても、受信周波数:5MHz〜12MHzの、5MHzで10KΩになるインダクタンスを求めるだけですが。
というか、中波用のRFCが 4mH = 500KHzで12KΩ なので、5MHzならたんに1/10すればOKですね。
というわけで、5MHzで12KΩ = 0.4mH となります。
FB801#43に16tで0.4mH付近となりますが、なんとなく気持ち1t増やして、17tで0.45mHとしてみました。
昨夜のうちに巻き巻きしてラジオにセット。受信してみたら驚きです。今まで使ってた2月18日の夜に巻いた3mHより明らかに選択度up、感度も気持ちupした感じです。
帰還回路を切断し素のグリッド検波状態とし、最大ゲインSG電圧を調べてみますと16.5V程度。3mHのときは19V程度でしたので2.5V低くなりました。どういうことなんだ? 低いSG電圧で最大ゲインになるってことは、回路定数的にはゲインupしたという解釈でよいのでしょうか。
う〜む真空管って難し楽しい。
帰還キャパシタも33pFだと大きすぎる感じで、26pFぐらいがちょうどいい感じ。やっぱゲインupしたっぽいです。
今日も朝7時過ぎからあちこち海外の国際放送をずーっと聴いてますが、非常に良好な動作状態です。
感度も再生検波ストレートラジオとは思えない高さで、同じアンテナの付け換え比較で、かなり高性能とされる中華ラジオDEGEN DE1103(PLLダブルコンバージョン)で受信了解できる放送波は、ほぼ全て受信可能なほど。
再生検波もきちんと調整して追い込むと、かなりなものですね。
2021年02月23日
【備忘録】検波信号取出用の低周波チョークコイル検討。
左のトランス?は、ラジオ少年ならお馴染みのST-30です。1、2石程度のトランジスタラジオの出力とクリスタルイヤホンのインピーダンスマッチングによく使われるものです。
今まで、自作再生検波短波ラジオの低周波チョークコイルには、このST-30を流用しておりました。インピーダンスが50KΩですので1KHzで計算するとインダクタンスはざっくり8Hぐらい。本当は100Hぐらい欲しいところなのですが昨今、そんな大きなインダクタンスを持つラジオ用チョークコイルは入手できたとしても巨大で電池管ラジオに使うにはチト大げさすぎ。
これを100KΩ程度の固定抵抗で置き換えている製作例もよく目にしますが、それだと電圧降下によりプレート電圧が大きく低下してしまい、検波管の性能を全然発揮できなくなってしまいます。
そんなわけで、だったらST-30のほうが抵抗負荷よりは遥かにマシな性能になりますのでST-30で製作しているわけですが、先日、ヒマなときにあちこちWeb散歩していたらですね、NPO法人その名もズバリラジオ少年さんで、まさにうってつけの低周波チョークコイルを見つけちゃったんです。
それが右のチョークコイル「BT-CH-9」です。
60Hで1mA。しかもお値段たったの300円! これを試してみないわけにはいかず、即ゲッツしたのでした。
で、今日は、ST-30とこのBT-CH-9で受信状況がどのように変わるか、比較実験をしてみました。
2021年2月23日 1039- 18.5度暖房18度。
ラジオ少年BT-CH-9の評価。
ST-30と切り替えて耳で判断。
■結果:
全然違う! ゲインが10dB以上upした感じ。受信音も低音が豊かになり聴きやすくなる。
これはいい。採用。
通電時B+:28.9V、Vp:28.5V
再生時Vp:28.0V
いや〜、素晴らしい性能です。60Hは強力です。電圧降下もほとんどありません。ST-30と同じか少ないぐらいです。
2021年02月22日
【備忘録】検波管最大ゲイン条件と帰還キャパシタ容量の決定。
自作1T4再生検波ラジオの検波管1T4の最大ゲイン条件を探し、帰還キャパシタ容量を決定する。
2021年2月22日 0933- 16.6度暖房OFF。
通電時:B+:28.9V、Vp:28.2V
帰還回路を切断し、素のグリッド検波状態とし、SG電圧をテスタでモニタしながら制御VR可変。最大ゲイン電圧を探す。
自作GDMを10001KHzで発振、10000KHz標準電波との間で発生するビート音を耳Sで判定。
変化は非常にブロードで、最大か?と思われるゲインを超えて電圧を上げていくと、音量はさほど変化せず音がくぐもってくる感じ。
眼を瞑ってVRを回し、最大ゲインと思われたところで眼を開けて電圧読む。
4回やってみた結果:19.5, 21.0, 18.0, 18.9
まぁ、ざっくり19V前後ってことでよさそう。ブロードだし。
このへんで再生がかかり始める帰還キャパシタ容量を探す。
制御VRを回しながら、再生強度が「ぼわ〜」「しゃ〜」「ぴ〜」となる電圧を読む。
68pFあたりが順当か。9MHz帯では電圧最大にしても完全正帰還までいかないが、それでも発振は起きていてキャリアを受信するとビート音が発生する。
AM波の受信にはこの状態でなんら問題ないので、SG電圧最大ゲイン19V付近で再生開始する68pを正式採用(←以下で変更修正)とする。
■余談
帰還回路を切って受信状態にした際、ラジオがうんともすんとも言わないのでなにか配線間違ったか? と思って慌てて電源をオフった。
よ〜く見ても回路に異常はないので、再度電流値確認しながら電源オンし、音量VRを音量up方向に回してみるとかすかにノイズらしきものが。
バリコン回すと放送波受信。
再生オフの素のグリッド検波ってこんなにもゲイン無いんだ・・・って、驚き。
逆に言うと再生回路の威力ってすごいな。
選択度も非常にブロードで、再生無しの RF - グリッド検波 だと聴いた感じでプラマイ150KHzぐらいの選択度しかなさそう。
しかしよくこんな謎回路思いついたよなって感心する。受信機なのに正帰還かけて発振寸前にするなんてね。
アームストロングさん、あるいはド・フォレストさん?(私はアームストロング派だけど)に心から敬意を表したい。
■14時59分追記。
午後ヒマだったのでさらに深追いしてみた。
2021年2月22日 1355- 19.2度暖房OFF。
通電時:B+:28.8V、Vp:28.2V
と、いうことは完全正帰還に入ってるということなので、この28pF(220+33)を当面採用とし、数日間使ってみる(←以下で変更修正)ことに。
■22時06分追記。
2021年2月22日 2128- 19.9度暖房19度。
実際7MHzのCRIや将軍様を聴いてみると 帰還C:28pF(220+33) だと、余力が無さすぎる。
無キャリア状態だとしゃーといい感じに再生かかっているが、強力波を受信すると全然再生量が足りずにビート発生まで至らず。同調範囲もブロード。
ANT Trim.のVCを絞って入力を抑えればもちろん問題なく受信できるものの、いちいちその操作が必要でちょっとチューニングがクリティカルすぎる感じ。
但し、ANT TrimのVCを絞れば、再生きちんとかかって分離も著しく改善する。けど、使いにくいなぁ。
と言うわけでやっぱ33pFに換装した。
28pFだとクリティカルで余力が無さすぎて使いにくい。33pFだとその点マージンが出来て、多少ラフでも使えるのが実にいい。
ゲインも体感上は変化ないか、33pFのほうがいいと感じるぐらいだ。余力があるせいか?
2021年2月22日 0933- 16.6度暖房OFF。
通電時:B+:28.9V、Vp:28.2V
帰還回路を切断し、素のグリッド検波状態とし、SG電圧をテスタでモニタしながら制御VR可変。最大ゲイン電圧を探す。
自作GDMを10001KHzで発振、10000KHz標準電波との間で発生するビート音を耳Sで判定。
変化は非常にブロードで、最大か?と思われるゲインを超えて電圧を上げていくと、音量はさほど変化せず音がくぐもってくる感じ。
眼を瞑ってVRを回し、最大ゲインと思われたところで眼を開けて電圧読む。
4回やってみた結果:19.5, 21.0, 18.0, 18.9
まぁ、ざっくり19V前後ってことでよさそう。ブロードだし。
このへんで再生がかかり始める帰還キャパシタ容量を探す。
制御VRを回しながら、再生強度が「ぼわ〜」「しゃ〜」「ぴ〜」となる電圧を読む。
帰還C:220pF220pFは流石に帰還量が多すぎて低ゲイン電圧で発振開始。これはまずい。
7MHz :14.5, 15.0, 16.0
9MHz :13.0, 14.5, 16.2
帰還C:68pF(220と100直列)
7MHz :16.0, 17.0, 19.0
9MHz :18.0, 19.0, - MAX:21.2Vまで行ってもぴ〜ならず
帰還C:28pF(220と33直列)
7MHz :18.5, 19.5, 21.0
9MHz :19.5, 20.8, - MAX:21.2Vまで行ってもぴ〜ならず
68pFあたりが順当か。9MHz帯では電圧最大にしても完全正帰還までいかないが、それでも発振は起きていてキャリアを受信するとビート音が発生する。
AM波の受信にはこの状態でなんら問題ないので、
■余談
帰還回路を切って受信状態にした際、ラジオがうんともすんとも言わないのでなにか配線間違ったか? と思って慌てて電源をオフった。
よ〜く見ても回路に異常はないので、再度電流値確認しながら電源オンし、音量VRを音量up方向に回してみるとかすかにノイズらしきものが。
バリコン回すと放送波受信。
再生オフの素のグリッド検波ってこんなにもゲイン無いんだ・・・って、驚き。
逆に言うと再生回路の威力ってすごいな。
選択度も非常にブロードで、再生無しの RF - グリッド検波 だと聴いた感じでプラマイ150KHzぐらいの選択度しかなさそう。
しかしよくこんな謎回路思いついたよなって感心する。受信機なのに正帰還かけて発振寸前にするなんてね。
アームストロングさん、あるいはド・フォレストさん?(私はアームストロング派だけど)に心から敬意を表したい。
■14時59分追記。
午後ヒマだったのでさらに深追いしてみた。
2021年2月22日 1355- 19.2度暖房OFF。
通電時:B+:28.8V、Vp:28.2V
帰還C:56pF午前中の実験では 帰還C:28pF(220+33) で9MHzがMAX電圧でも完全正帰還に入ってないと判断したけど、DE1103で受信してみると綺麗なキャリアが確認できる。7MHzもMAX電圧でぴ〜とならずに無音化するようになったが、同じくDE1103で綺麗なキャリアが確認できる。
7MHz :17.5, 18.2, 21.0
9MHz :17.0, 17.5, 18.0(無音)
帰還C:50pF
7MHz :17.0, 17.5, 20.0
9MHz :16.0, 17.0, 18.8(無音)
帰還C:33pF
7MHz :18.2, 19.0, 21.5
9MHz :16.5, 17,5, 19,5(無音)
帰還C:28pF(220+33)
7MHz :19.1, 20.5, 21.5(MAX電圧無音)
9MHz :17.9, 18.8, 21.0(無音)
帰還C:26pF(56+50)
7MHz :19.1, 20.5, 21.5(MAX無音)
9MHz :20.5, 21.0, - 21.0以上あがらん
帰還C:18pF
9MHz :20.0, -, - 即却下
と、いうことは完全正帰還に入ってるということなので、この
■22時06分追記。
2021年2月22日 2128- 19.9度暖房19度。
実際7MHzのCRIや将軍様を聴いてみると 帰還C:28pF(220+33) だと、余力が無さすぎる。
無キャリア状態だとしゃーといい感じに再生かかっているが、強力波を受信すると全然再生量が足りずにビート発生まで至らず。同調範囲もブロード。
ANT Trim.のVCを絞って入力を抑えればもちろん問題なく受信できるものの、いちいちその操作が必要でちょっとチューニングがクリティカルすぎる感じ。
但し、ANT TrimのVCを絞れば、再生きちんとかかって分離も著しく改善する。けど、使いにくいなぁ。
と言うわけでやっぱ33pFに換装した。
28pFだとクリティカルで余力が無さすぎて使いにくい。33pFだとその点マージンが出来て、多少ラフでも使えるのが実にいい。
ゲインも体感上は変化ないか、33pFのほうがいいと感じるぐらいだ。余力があるせいか?