2008年02月29日

複同調回路のすごさを再確認した実験結果。

HPFの効果が期待以上であったこともありまして、同調回路を単同調にして楽しようかという邪念が頭をもたげてきました。
が、そんなことを断固許さないために、複同調回路のすごさを再確認するための実験を行いました。

[303WA-2]->[HPF]->[同調回路]->[3SK35 AMP]->[スペアナ] というラインを構築し、同調回路を東京マーチス 1665kHzにあわせます。この状態で、[3SK35 AMP]出力スペクトラムを観察してみるという実験です。
同調回路は、T50#2の2段重ねコイルで作った単同調回路と複同調回路のそれぞれで実験を行います。

20080229_2.jpg
もうね、この結果を見たらいかに [HPF]+[複同調回路] のパワーがすごいか、よくわかりますよね。一目瞭然ですよ。
ここまで明白な結果を突きつけられて、それでも貴方(>俺)は、単同調回路を選びますか? 選ぶんですか? 選べないですよね〜・・・

というわけでここは面倒くさがらずに、複同調回路で実装する方針でゆくこととします。

posted by 我楽思案 at 20:38| Comment(0) | TrackBack(0) | 実験レポート

備忘録:フェライトバーのこと。

20080229_0.jpg
今日、秋葉原のシオヤ無線さんで購入したフェライトバーに線を巻いたときのインダクタンス実測値。

買ったフェライトバーは、直径10mmで、長さが180mmと140mmのもの。巻いた線は、LANケーブルをほぐして取り出したビニール線。


140mm 5回巻中央付近で 3.0uH / 端から10mmぐらいで 1.8uH
10回巻中央付近で 10.0uH

180mm 5回巻中央付近で 3.5uH / 端から10mmぐらいで 1.8uH
10回巻中央付近で 10.0uH


どうも長さはあまり関係しないみたいだ。しかし10回で10uHだと、中短波で使おうと思った場合あんまり巻けないぞ。

posted by 我楽思案 at 20:16| Comment(0) | TrackBack(0) | 実験レポート

2008年02月28日

同調回路の実験に関しての備忘録。

9段HPFと同調回路を組み合わせた場合、1665kHzに同調させたときに1420kHzがどの程度減衰するかの実験を行った。

回路1:[SG]->[複同調回路]->[3SK35]->[スペアナ]
回路2:[SG]->[単同調回路]->[3SK35]->[スペアナ]
回路3:[SG]->[HPF]->[単同調回路]->[3SK35]->[スペアナ]

SGから1665kHz, -60dBmを入力する。同調回路を1665kHzにあわせ、出力を観測。そのままSGを1420kHzに移動させ、スペアナで1420kHzの出力を観測。

■結果


回路 / 同調コイル 1665kHz 1420kHz 減衰量
---------------------------------------------
回路1/T130#6 -31.2 -60.2 -29.0 dB
回路1/T50#2x2段 -35.4 -67.0 -31.6 dB

回路2/T130#6 -32.4 -41.2 -8.8 dB
回路2/T50#2x2段 -36.0 -43.6 -7.6 dB

回路3/T130#6 -32.8 -64.6 -31.8 dB
回路3/T50#2x2段 -36.8 -66.0 -29.2 dB


HPFを入れると、単同調回路でも複同調回路と同等の減衰量が得られることがわかった。
HPFで複同調回路にするとどうなるかまでは実験しなかったが、この結果から見るに-50dB程度は期待できそう。
posted by 我楽思案 at 12:03| Comment(0) | TrackBack(0) | 実験レポート

2008年02月27日

9段チェビシェフ特性型HPF試作。

20080227_0.jpg
というわけで、中波帯の強電界対策のために9段チェビシェフ特性型HPFを試作、実験してみました。
カットオフ周波数を1620kHzとし、1422kHzで-30dBの減衰を目標にしました。というか、9段だとこのぐらいが限度。
トロイダルコアに0.38mmPEWを巻いてインダクタを作り、コンデンサは温度補償セラミックコンデンサを使いました。
対象周波数が数MHzであり、かつ、発熱もないので基板はけちって紙フェノールです。



20080227_1.gif

早速SGとスペアナで特性を測ってみます。
結構綺麗な特性が出ました。設計値より少しカットオフが低くなったかな? 1620kHzではほとんど減衰ありませんがそのすぐ下より急峻に落ち始め、1420kHzでは-25dBぐらいの減衰量確保です。目標の-30dBには届きませんでしたが、なかなかよい感じじゃあないですか。



20080227_2.jpg
実際に303WA-2を繋いでその効果を見てみましょう。
上は、303WA-2をスペアナに直結した図。スパンは 0.0 -> 2.0 MHz です。中波の民放各局が綺麗に並んでいます。
下は、303WA-2とスペアナの間に今回試作したHPFを入れたときの図。すごい効果です。JORFがあんなに小さくなっちゃってますし、その他の波はほとんど無きがごときです。



すばらしい。

部品代千円ぐらいでしょうかこのHPF。費用対効果という点ではかなり強力です。

このHPFをかましてDE1103やKK-S500で短波帯を聴いてみると、ぐっと良好に受信できることがよくわかります。かなり高い、21MHz帯あたりでもいままでバサバサしていた感じがすっかり静かになり、受信状態がかなり改善されます。中波帯すぐ上の1665kHz東京マーチスも、了解度がぐっと向上。相当な効果が確認できます。
やはりこの手の高感度ポータブルラジオに外部アンテナつなげると、RFフロントエンドが強電界にさらされることにより抑圧や混変調等、よくないことが起きているんだなってことがよくわかります。
9段で効果としては充分っぽいですが、これ、もっと段数増やしてみるもの面白そうです。

posted by 我楽思案 at 15:26| Comment(0) | TrackBack(0) | 実験レポート

2008年02月19日

複同調回路特性実測。

T130#6に巻いたコイルを使った複同調回路を使ったプリアンプはなかなか切れもよく、今のところ満足しているのですが先日、Googleでつらつらと検索していたらばすんごいHPFを発見してしまいました。

W3NQN Broadcast Band High Pass RF Filters
http://www.arraysolutions.com/Products/BCB%20RF%20Filters.htm

この頁の下のほうにある特性曲線。これマジすか?
1.8MHzで-0.5dB程度の減衰が、200KHz下ではもう-45dBですぜ。




激しく欲しいっ。





っが待てよその前に今私が使っている複同調回路の特性はどんなもんなんじゃ? と思ってですね、SGとスペアナ使って測って見ました。
トラジェネ持って無いので、1670KHzに同調させたプリアンプを軽く作動させ、SGからの信号を入れて1390KHzから20KHzずつ周波数を可変していってプリアンプ出力値をスペアナで読むという方法で測定してみました。

複同調回路はこんな感じです。
20080219_0.gif

アンテナコイルの実装はこんな感じ。写真のオレンジの線がアンテナコイル。適当すぎる実装ですが、ゆるく結合させたいのでこんなんでまずはOKです。
20080219_1.jpg
 
結果は・・・

20080219_2.gif

-200Khzの1470KHzでの減衰量は-27dBぐらいでしょうか。




負けてるじゃんかよぉ!





悔しい。ただでさえ同調操作のめんどうな複同調なのに、静的HPFの減衰特性に負けるなんて・・・

定K型多段フィルタの勉強を始めよ。
posted by 我楽思案 at 11:13| Comment(0) | TrackBack(0) | 実験レポート

2008年02月10日

FB801#43コンベンショナルトランス特性。

プリアンプの同調回路をアンテナから切り離したいため、FB801を使って簡単な広帯域トランスを作ってみて、その特性を調べてみました。

20080210_0.gif

入力からSGで信号を入れ、出力をスペアナで観測します。SGの周波数を変えて、どのぐらいの損失があるか・・・どのぐらいの帯域で使えそうかを調べてみようというものです。
結果、1.0〜4.0MHzぐらいの間では損失ほとんど無し。損失0.2dB以内でした。
6MHzぐらいになると少し損失が目立ってくるような感じ。
今回の用途は1.6〜4.0MHzなので、全く問題無しです。
巻数を3tにすれば、高いほうももう少しのびそうです。
posted by 我楽思案 at 16:22| Comment(0) | TrackBack(0) | 実験レポート

2008年02月09日

トラジェネが欲しいっ!

先日買った巨大なトロイダルコアに一所懸命コイルを巻いてみました。
どのぐらいQが高いか、ウチにはQメータが無いんでわからないのですが自作のインダクタンスメータで、なんとなく体感することは出来ます。
自作のインダクタンスメータは、オシレータとバリコンの組み合わせで、バリコンの両端にインダクタを接続し、共振点の容量からインダクタンスを求めるというもの。よって、Qが高いと、バリコンの移動角に対して共振点ピークが高くなり、共振点付近での変化がより急峻になるわけです。
で、T50#2に巻いたものと、T130#6に巻いたコイルで共振点付近の様子を観察してみると、少しだけT130#6のほうがシャープです。
ということは、T130#6のほうが少しだけQが高いってことのようです。
T50#2も、思っていた以上に結構いい線行っているようです。
では早速、3SK35プリアンプに実際に繋げて、スペアナで様子を観察してみることにしましょう。

T130#6はT50#2比で、約10dB弱パワーあるってこと?

いまいち意味不明なタイトルになりましたが、以下のような実験をしました。

  • 3SK35プリで30dBのゲインを得られるように複同調回路の結合Cを調整する。

  • 1670KHzに同調させる。

  • 303WA-2をプリに繋ぎ、出力をスペアナで観察する。


  • すなわち、プリに303WA-2を繋いで1670KHz受信状態でフルゲインで作動させた際に、出力スペクトラムがどんな様子になっているのかを見ようってわけです。

    20080209_0.jpg

    左の写真が実験中のプリアンプ。見てわかるとおり、トラッキングを根性で取ろうという方針はあっさり転換し、複同調コイルそれぞれにバリコン付けて独立で同調取るようにしました。
    使い勝手は悪くなりますがどこでも同調どんぴしゃになりますので、精神衛生上大変に良いです。



    さて、スペアナの出力です。

    20080209_1.jpg

    流石に30dB確保した場合、T50#2の複同調でもJORF 2ndが結構な強度で出てきますが、T130#6複同調は、かなり静かな感じです。実際、プリ出力を1670KHzに合わせたDE1103で聴いてみても、T130#6のほうがノイズは少ない感じです。ゲインはどちらもほぼ同じです。
    T50#2の複同調で、T130#6複同調と同じぐらいのレベルにJORF 2ndを抑えるためには結合コンデンサを14pF程度まで落として、プリとしてのゲインを約20dBぐらいにしないとだめそうです。
    T130#6の複同調であれば結合コンデンサが5pF程度で30dBきっちり出ますし、JORF 2ndもそこそこ抑えられています。
    よって、T130#6の複同調のほうが、良好な結果が得られるということが確認できました。

    トロイダルコアのスペック見ればこうなることは容易に予想できたのですが、実際自分で確認することで気分的にもすっきりです。

    posted by 我楽思案 at 16:18| Comment(0) | TrackBack(0) | 実験レポート

    2008年02月08日

    大きめなトロイダルコア購入。

    すでに昨日になってしまいましたが2月7日に、サトー電気小机店に行ってトロイダルコアを買ってきました。

    20080207_0.jpg

    奥に写っている、すでに巻いてあるヤツが今3SK35プリアンプで使っている複同調コイルなのですが、それと比べるともう巨大でしょ。
    こんなおっきいトロイダルコア買ったの初めてですよ。

    1670.5KHzの灯台放送を快適に受信するためには、JORFの影響を排除せねばならぬのですが思った以上に手ごわいJORF 1422KHzなのであります。
    というか、なんかね、プリアンプ作り始めたときは、正直全然期待していなかったんですよ。過去にも何度か作ったことあったのですが、いずれもつけないほうがマシな感じだったほどだったんですよね。
    その理由は、完全にその当時の私の技量不足。なんで、効果が出なかったのかの考察を行えるだけの能力が無かったんです。

    ところが今回、いろいろ試行錯誤してみて、しっかり作ればそれなりの性能が出るってことが判明しました。
    で、手持ちのトロイダルコアで複同調フロントエンドとか作ってみて、そこそこ実用になる結果が得られたのでまぁこのへんで一旦手を打ってもいいか? という思いも過ぎったのですが・・・

    今回の一連の実験で、アプローチさえ間違えなければ、プリアンプとやらでも、やったなりの結果が出るってことが、わかってしまったのですね。

    つうわけでもう少し深追いしてみたくなってしまったのです。

    目指すは1670.5KHzでQ200以上の同調回路を複同調で組んで、よりクリアに、混変調や内部ノイズ無しに、船舶気象通報を聴く! です。

    どうしても当地で受信できない「みやこじま」をメリット5(死語)で受信するのだ! が、当面の目標です。
    posted by 我楽思案 at 00:34| Comment(0) | TrackBack(0) | 実験レポート

    2008年02月06日

    プリアンプ同調回路の実験。

    20080206_0.jpg
     
    トロイダルコアに巻いたコイル2段による複同調回路はなかなかよい感じでJORF強電界に耐えてくれているのですが、やはり、トラッキング調整が出来ないという点がどうも気持ち悪いのです。
    アンテナとコイルの結合を深くしすぎてしまったのか、どうも、繋げるアンテナによっては完全な双峰特性になってしまい、気持ち悪いったらありゃしません。
    そこで今日は、FCZコイル10S1を使っての複同調回路の実験をしてみました。

    ■条件:
     ・複同調回路を、1670KHzにあわせる。
     ・303WA-2を複同調回路に繋げる。
     ・複同調回路出力を、3SK35高周波増幅に通す。
     ・その出力をスペアナで見る。

     JORFはじめ中波の強力波がどんな具合に抜けてくるか観察。

    ■結果:

    20080206_1.jpg

    20080206_2.jpg

    20080206_3.jpg

    やはり、トロイダルコイル2段のもの(一番最初の写真)がスペアナ上も、実際に聴いた感じでもBestです。しかし双峰特性は気持ち悪い。
    ということで、片方だけ10S1にしてみて、10S1側でトロイダルコイルにあわせることでトラッキングを取ってみようと思ったのがこれ。
    まぁまぁ悪くは無い感じなのですが、でも、聴いてみると1670KHzはトロイダルコイル2段のものよりも少し騒がしい。スペアナ見えでもよく見るとわかるのですが、やはりトロイダルコイル2段に比べると通り抜けが少し多く、それが内部雑音の元となって聴こえてくるようです。
    う〜〜〜ん。
    というわけで、今日の結果は「トロイダルコイル2段はやっぱ強力」という事実を再確認することとなりました。
    双峰特性さえガマンすれば、現状Bestってことが確認できただけでも精神衛生上よろしい感じであります。

    ついでと言ってはなんなのですが、少しお遊び。

    20080206_5.jpg
     
    2SK241 + 2SK241ソースフォロワという構成のプリアンプを試作してみました。同調回路は上で実験したやつを適当に。
    高周波をなめてるだろ! と突っ込まれそうなほどいい加減な空中配線ですが取りあえず予備実験なのでこれで良しとします。
    初段、後段ともに4mAぐらい流してます。電源電圧は4V。
    結果ですが・・・NFもゲインも、3SK35のほうがよい感じです。
    というか、こんな適当な配線なので性能が出ていない可能性大なのですが、ゲインコントロールするのも少しややこしい感じですし、3SK35+トランス負荷のほうが、なんかすっきりした感じの電波が出てくるようです。
    ちゃんちゃん。
    posted by 我楽思案 at 23:13| Comment(0) | TrackBack(0) | 実験レポート

    2008年01月28日

    備忘録:JORF入力電圧。

    アンテナをスペアナに直接つなげた場合に入力される電圧を測定してみた。
    我が家にかなりの強度で入ってくるJORFと、その近くのJOLFを測定。おまけで、3925KHzと、12MHz近辺で見える強力波(多分KBSの日本語放送)。

    ■測定日時:2008年 1月28日 10:55ごろ
          50オームロード。

     303WA-2の場合
      JORF : -20 dBm 前後
      JOLF : -42 dBm 前後
      3925 : -62 dBm 前後
      KBS? : -50 dBm 前後

     スモールループの場合
      JORF : -34 dBm 前後
      JOLF : -56 dBm 前後
      3925 : -65 dBm 前後
      KBS? : -51 dBm 前後

    スモールループは中波帯になると極端に感度が低下している様がよくわかる。だから、プリアンプとの相性がよいのだろう。
    posted by 我楽思案 at 11:11| Comment(0) | TrackBack(0) | 実験レポート

    2008年01月27日

    複同調回路。

    先日作った3SK35のプリアンプ。スモールループで使っている限りではなかなか良好なものの、303WA-2につなげると混変調が激しく使えたものじゃない。
    一体なにが起きているのか、スペアナに繋げて様子を見てみた。

    20080127_2.jpg

    この写真は、プリアンプを303WA-2に繋げて2MHzに同調させた状態で出力端子をスペアナで観測したもの。
    これは酷い。綺麗に中波帯の各放送波が逓倍されて出てきている。303WA-2は長波〜中波の感度が良いこともあり、入力側に入れてある同調回路1段のみでは、スルーしてくる中波放送波があまりにも強力すぎるようだ。

    対策としては:
     ・3SK35入力側にアッテネータを入れる。
     ・3SK35入力側にハイパスフィルタを入れる。
     ・複同調回路にする。
    などが考えられる。
    アッテネータつうのは取りあえず却下したい。だって、微弱な灯台放送を受信するために作ったプリアンプ。なんでわざわざ減衰させねばならぬのだ。
    ハイパスフィルタつうのも、ちょっと微妙だ。灯台放送は1669KHz。JORFは1422KHz。こんだけの差しかないところで有効なローカット特性を得ることはかなり難しそう。
    ということで、複同調回路を試作してみることに。
    あ、そうそう。現在3SK35には3mA程度流している。本当は10mAぐらい流せば混変調的にも有利になると思われるのであるが006Pの9Vで駆動することを考えているので、5mAぐらいに押さえておくこととしたい。

    20080127_2.jpg

    トロイダルコアで複同調回路の実験。
    いや〜、今日は、ほぼ一日、トロイダルコアばかり巻いていた一日であった。巻数でしかインダクタンスを制御できないのはこういうときにはほんと辛い。でも、周辺の影響を受けにくいトロイダルコアのインダクタは、そんな苦労をしてさえも、巻き巻きしたくなってしまうのである。
    貴重品のエアバリコンは使いたくなかったので、手持ちの2連ポリバリで同調を取ることとした。最大容量350pFぐらいなので、下限同調周波数を1600KHzとすると、30マイクロヘンリーのコイルが必要。手元にあるトロイダルコアで適任そうなのは、T-50#2しかない。AL値が5なので、これで30uH得るためには77回も巻かねばならない。というか、現在稼動中の単同調回路は、T-50#2に77回巻いたのであるが、もうすごい大変だったので、もうこんなに巻きたくない。
    というわけで、T-50#2を2段重ねにしてAL値を10とし、かつ、巻き線もバイファイラとして、54回巻き(バイファイラ線で27回巻き)とした。
    いや〜、バイファイラにするとQがどうなるのか? とか、AL値はそのまま使ってOKなのか? などなど、いろいろ実験しながら作業したので、すごい時間がかかってしまったが、すごい楽しかった。

     ・バイファイラにしても、AL値はほぼそのままでOK。
     ・バイファイラにしても、Qはほとんど変わらない。

    ということがわかった。

    20080127_2.jpg

    で、試作したトロイダルコアを使った複同調回路を2MHzに同調させた状態で3SK35フロントに入れ、303WA-2に繋げて出力端子をスペアナで観測してみたところ、なんと画期的な改善が見られた。
    トロイダルコアなのでインダクタンスを変更できない。よって、トラッキングは取ってないというか、取れない(!)のであるが、なかなかよい感じに収まっている。この状態で電圧ゲインも20dBオーバー取れているので、まぁまぁいい感じにトラッキング取れているのかな。
    トロイダルコアって、巻いたとおりのインダクタンスになるからね。
    posted by 我楽思案 at 23:16| Comment(0) | TrackBack(0) | 実験レポート

    2008年01月20日

    スモールループアンテナいろいろ実験。

    ここ数日、件の磁界検出型のスモールループアンテナをいろいろ実験していました。
    いや〜、実に難しい。
    詳細は結果がある程度まとまったら別途ご紹介します。今日のところはとりあえず中間報告ってことで。

    ループのエレメントは細い同軸だと性能が出ないみたいだ。
    理由はわからない(解析しきれていない)のですが、1.7C-2Vで横90cm x 縦70cmぐらいのシールドループを作ってみたのですが、前回3C-2Vで作ったものに比べるとやけにノイジー。急遽全く同じサイズで3C-2Vで張りなおしたらいい感じになりました。
    どうも、細い同軸だと性能が出ないような感じです。なんでだろう。

    大きければよいというわけでもないようだ。
    今回、常設版として横90cm x 縦70cmぐらいのシールドループを作ってみたのですが、前回比較用に作ってみた小型のループと聞き比べてみると、確かに4MHz以下のローバンドであれば大きいほうが良好な受信状態なのですが、7MHz以上ではむしろ小型のほうが安定した性能を発揮するようです。さらに言えば、大型のほうが良好と感じる4MHz以下であっても、ノイズレベルは小型のほうが良好。これ、ひょっとしてプリアンプでゲイン稼げば、4MHz以下でも大型と対抗できるかもよ?
    ってわけで、どうも大きければよいという単純な図式ではいかないようです。
    というか、ここ市街地のド真ん中のマンションのベランダ設置のような状況であれば、電波を受信するという性能と同じぐらいにノイズ耐性が重要なファクターであります。より弱い電波を受信することはとても重要ですが、如何にノイズを拾わないか・・・という点は、もっと重要なのかもしれません。
    ここ最近あーだこーだといろいろ実験してきた結果から、小さいシールドループにプリアンプっていう構成に、今、とても惹かれている私です。プリアンプは持ってませんので、近日中に取りあえずスポット周波数でもいいので作ってみて、実験してみたいと思います。

    これとは別件ですが、今までリファレンスとしてきた303WA-2ですが、シールドループでなんとか同等以上のアンテナを用意できる目処が立ちました。303WA-2は大変コストパフォーマンスの高い、優秀なアンテナだと思うのですがベランダ設置で性能を出すためには、エレメントを天空斜め方向に突き出さねばならず、ほとんど目立たないとは言え(美観&管理規約上)多少気になる状態になってしまうことも事実でした。
    これを解決すべくノイズに強いと言われているシールドループの実験を重ねてきたわけですが、なんとか実現できそうな目処が立ちました。これも、上記プリアンプ実験と共にまとまり次第ご紹介したいと思います。
    posted by 我楽思案 at 23:59| Comment(2) | TrackBack(0) | 実験レポート

    2008年01月04日

    磁界検出型スモールループアンテナ実験その2。

    20080104.jpg

    写真だと少しわかりにくいが、1月2日に実験したスモールループアンテナのさらに小さい版の実験をしてみた。
    以下のようなサイズで、構造は1月2日版と全く同じである。面倒なのでパッチンコアも省略され、メインの材料は室内にあった適当な材木と同軸ケーブル3C-2Vだけである。
       |<---- 50cm ---->|
    +=======--=======+ ---
    # # |
    # # |
    # # 37cm
    # # |
    # # |
    +=======**=======+ ---
    #
    #

    サイズはこんな感じ。相変わらず適当であるが、1月2日版の縦横約半分、面積比で1/4ぐらいのサイズを目標に作ってみた。
    面積比で1/4ってことは、ループ内を通る磁力線の本数もその分少なくなるだろうから、ゲインも1/4になるのかな? なんて思いながら両者聴き比べてみたらまさに驚きの結果となった。
    4MHz以上のSW帯においては、この両者の性能差はほとんど無いか、ごく僅かなものであった。場合によっては小型版のほうが受信状態がよいぐらいだ。
    ナンなんだこのアンテナは。
    以下受信記録。1月2日の大型版をKchibo KK-S500に、今日の小型版を、DEGEN DE1103に繋げての受信。受信スタイルとしては、KK-S500のほうがアンテナが大きいぶん有利かと思っていたので、KK-S500で受信状態のよくない波を探し、それをDE1103で聴いてみるというスタイルを取った。
    大型版、小型版ともに水平に設置し、大型版はループの半分から上がベランダの手すりから出るような感じで、小型版は、ループ全体がベランダの手すりから出る状態で比較した。

    13時半ごろ。表中5桁の数字はSINPOコード。

    大型 + 小型 +
    周波数[KHz] KK-S500 DE1103 備考
    -------------------------------------
    21660 15441 25542
    21570 15431 25532 中国語

    17810 34433 35443 ラジオジャパン
    17770 45444 45544 何語かわからん

    15000 44444 44444 標準電波
    15185 43333 43433 何語?ギリシャ語?
    15445 33343 44444 これも何語?
    15455KHz 強力波のカブリあり
    KK-S500のほうが酷い

    12010 35333 35433 フランス語か?なんだ?
    11915 24222 24232 中国語

    10000 14221 14331 標準電波
    9595 25332 25432 ラジオ日経
    9535 24222 24332 ラテン語?
    KK-S500はノイズレベルが高く厳しい

    7165 13221 13221 英語っぽいか?
    なにか居ることは確認できるのだが

    7200 23232 23232 ロシア語?音楽

    6030 25332 25432 中国語

    1665 35443 15441 東京マーチス

    765 35353 15351 YBS

    401 35453 15451 ビーコン DF
    389? 25452 - ビーコン JD
    380 35453 15451 ビーコン XR
    366 35353 15251 ビーコン TN
    357 45454 25452 ビーコン RB
    345 15251 - ビーコン YZ
    DE1103は343KHzでJORFお化けで受信できず

    338 45454 23352 ビーコン HM
    DE1103はJOLF(1242KHz)お化けのQRM

    279 1---- - サハリン
    KK-S500ではキャリアのみ確認できる

    14時半ごろ

    15075 25332 35433 熱帯系っぽいゆっくりした音楽

    長波ビーコンの周波数は、ラジオの表示読みなので1, 2KHzずれているかも。東京マーチスぐらいの周波数まで下がってくると流石に小型版だと厳しくなってきて、長波では大型版との性能差は歴然となるが、短波帯に関してみると、ほとんど同じ? ぐらいな受信状態である。
    今回の実験を行ったきっかけは、マンションのベランダにこのアンテナを設置するに際し、やはり大型版は相当に目立つなぁ・・・と思い、なるべく目立たなくしたかったので小型化した際の性能劣化を調べてみようと思ったからなのであったが、この結果を見て、なんの躊躇もなく小型版採用の決断をすることができた。
    私の大好きな東京マーチスや船舶気象通報の帯域で、大型版に比べてゲインが劣る点はなんとも残念であるが、プリアンプを作ってみたり、あるいは、このへんは303WA-2で聴くなりでまぁなんとか運用でカバーできるだろう。
    posted by 我楽思案 at 15:46| Comment(2) | TrackBack(0) | 実験レポート

    2008年01月02日

    磁界検出型スモールループアンテナ実験。



    結論からいうと、極めて興味深いアンテナである。
    実は去年のうちに、そのへんに投げてあった3C-2Vを使って直径60cmぐらいの磁界検出型スモールループアンテナの適当な実験をやってみていたのであるが、その感触が、適当な実験であったのにも関わらず大変よい感じであったので、年明け早々ののほほんお屠蘇気分時に、すこしマジメな実験をしてみたのである。
    今回実験した磁界検出型スモールループアンテナの概要は以下の図の通り。今回は対称型にしてみたが、前回の実験は非対称型であり、それでもよい感じであったので非対称型でも受信性能的には多分同じようなものと思われる。となると、バラン省略すれば防水加工等の面より、断然非対称型のほうが作りやすいので非対称型でさくっと作るほうがよいかもね。
    なお、このアンテナの実験には以下のURLを参考にした。というか、まんまパクりである。
    http://www.cepstrum.co.jp/hobby/magnetic_loop/2magnetic_loop.html
    このようなリソースを公開してくれている有限会社ケプストラムさんには感謝である。



    ■今回実験したアンテナ。
    都合、四角いアンテナとした。理由は、マンション暮らしのベランダ設置になるため、四角いほうが壁から離れたところにおける空間占有面積が大きくとれるため。
    寸法は理論的根拠は全く無い。たまたま手持ちの角材の都合でこうなっただけ。
    このアンテナをベランダに仮設してみたのであるが、仮設中に設置状況で受信状態がどの程度変化するのかあれこれやってみたのであるが、私の実験環境では思いのほか、設置状況に性能が左右されにくいアンテナであるという印象を持った。
    実験のために、アンテナには長さ2m弱ほどの木の棒を付けて、あっちこっちいろんな場所に動かせるようにしたのである。
    普通に考えればマンションの外壁から少しでもアンテナを遠ざけたほうが受信状況はよくなりそうなものであるが、今日の実験では、アンテナのループ面を水平に置いた場合、ループの半分程度がベランダの手すりより外側に出るぐらいの設置条件を確保できればOKであり、あとはアンテナを1m以上外側に出してもそう大きく受信状況は変わらないということがわかった。
    これは手すりからの突き出し量が非常に少なくて済むということであり、常設する際には実に嬉しいことである。この実験をする前までは、ループを全部以上手すりの外側に出さないと性能が出なさそうな印象を持っていたので、夜だけ仮設の忍者Watch作戦しかないかなぁ・・・なんて、思っていたので。
    また、ループ面を水平にした場合と垂直にした場合で受信状況を比較してみたが、全般的に水平にしたほうが受信状態は良好である。但し例外もあり、我が家で受信できる373KHzの長波ビーコンは、アンテナを垂直にするとS9オーバーで受信できるが水平にすると、S1ぐらいになってしまう。しかしながら、3MHz以上のSW帯においては、総じてループ面水平設置のほうがウチの場合は良さそうである。
    そこで今日のところは、アンテナのループ部が30cmちょいベランダの手すりから外側に出るような感じでループ面を水平にして設置し、303WA-2と受信状況を比較してみた。

    17時半〜18時すぎにかけて。

    -----------------------------------------------------------
    KK-S500(DX) IC-PCR1500
    Small Loop 303WA-2
    -----------------------------------------------------------
    21660 BBC 44333 24332 英語
    21990 CBS 34222 34222 音楽

    17805 34333 24232 英語?
    17635 45444 35333 中国語

    15000 55544 45444
    15135 45444 35433 何語?
    15320 45433 35333 中国っぽい。

    11895 44433 44433 賛美歌?韓国語みたい。
    11720 35433 45444 中国語。

    10000 45433 45433
    9765 45433 35322 英語。
    ケニアって言ってる?

    9650 35333 25232 将軍様。
    9500 33332 23121 中国語。
    303WA-2では聴き取れない。

    7165 35333 25232 中国語。

    3250 45444 45232 将軍様。
    -----------------------------------------------------------


    18時半〜

    -----------------------------------------------------------
    KK-S500 DE1103
    303WA-2 SmallLoop
    -----------------------------------------------------------
    21660 BBC 24232 24442 英語
    21840 ??? 25222(DX) 25322 英語

    17635 45433 45544 中国語

    15135 15111 35433 何語?
    15285 25222 35433 英語か?

    11720 35433 45444 中国語。

    9500 23222 33333 中国語。
    7165 33222 24442 中国語。
    303WA-2では聴き取れない。

    3250 44333 44433 将軍様。
    -----------------------------------------------------------


    ベランダ実験は実に寒かった。
    まず、今回実験したスモールループアンテナで特筆すべき点は、実にノイズレベルが低いってことだ。
    303WA-2をベランダに設置してはじめて受信したときも、それまで使っていたワイヤーアンテナに比して実にノイズレベルが低いアンテナだと感心したのであるが、今回実験したスモールループアンテナはそれをさらに上回るノイズレベルの低さである。
    磁界検出型と言う動作原理なんだそうだが、あの構造を見てみてもアンテナエレメントの大半がシールドされており、なんでこんな構造で電波を受けることができるのか極めて謎である。というか、いまいち動作原理が体感できないのであるが性能はなかなか素晴らしく、少なくとも私の環境では303WA-2と互角の性能を発揮している。
    ほんとにノイズレベルが低いので、プリアンプで10dBぐらいは増幅してやっても全然問題なさそうであり、さらに戦闘能力を高めることのできるマージンを持っていそうである。
    非同調型ってのもとても嬉しい。同調型はいろんな面でメリットあることはわかるが、なんと言っても同調型ゆえ受信周波数を大きく変えるときなど、調整に時間がかかるところが難点だ。また、1本のアンテナから2台のRXに分配供給するときなど、2台のRXで大きく異なる周波数を受信することができないという問題も生じる。

    とにかく本日夕方以降に実施した、少しマトモな実験で磁界検出型スモールループアンテナはかなりポテンシャル高そうであることがわかったので、近日中にちゃんと骨組み作って常設状態にもってゆきたいところである。
    posted by 我楽思案 at 23:43| Comment(6) | TrackBack(0) | 実験レポート